因果関係と責任関係について
小学校で、息子と一緒に遊んでいた子供が大怪我をしました。
息子はショックをうけているし、
親としてはびっくりしてあれこれ考えました。
うちの子とその大怪我をした子供は、授業中にサボって遊んでいたようです。
風が吹けば桶屋が儲かる的に、あらゆる事象は繋がっていますから、
因果関係は無数に存在します。
つまり、子供が大怪我をした原因は、無数にあるということです。
つまり、原因には(それだけでは)あんまり意味がありません。
因果関係と責任関係を同一視するのは大間違いです。
授業をサボっていなかったら大怪我をしなかった。
授業をサボっていたから大怪我をした。
大怪我は、授業をサボっていた「せい」だ。
という分析は間違いです。
授業をサボったことと大怪我の間には因果関係がありますが、
責任関係はありません。
だから「せい」じゃないです。
大怪我をした子が、前日の夜に湯冷めをして風邪をひいて学校を休んでいたら、
大怪我をしなかった。
大怪我は、湯冷めをしなかった「せい」だ。
という分析も正しくありません。
ここには因果関係はありますが、責任関係はありません。
湯冷めをしないように配慮して、子供に服を着せた母親が悪いわけではありません。
因果関係は責任関係の必要条件ですが、十分条件ではありません。
因果関係プラス「なにか」で、責任関係になります。
「なにか」は「役に立つ分析か」だと思います。たぶん。
で、子供の友達が大怪我をしたのは、なんの「せい」なのかですが、それが思いつきません。
子供につきものの避けがたいリスクというものがあるような気がします。
無益な犯人捜しや無益な反省と、大怪我をした友達のことを心配するということも、
「別のこと」だと思います。
なにも生まないかもしれないけど、
なんの役にも立たないかもしれないけど、
「ただ心配する」ということも大切なことだと思います。
とりあえず、ショックをうけていた子供には、こんなふうな説明をしてみましたが、
これでいいのか?